アバトーーク!!〔林さん初登場!・共生生物]

長崎ペンギン水族館の情報をお伝えする〜



毎週木曜日の9時10分は
飼育員のこぼれ話など、情報盛りだくさんでお届けします♪

今回は長崎ペンギン水族館、飼育展示課
アバトーク初登場の林さんにお話をうかがいました♪

林さんは「ペンギンが好き。そして魚もたくさんいるから。」
と、いう理由で長崎ペンギン水族館で働こうときめたそうです♪

そして早速お話いただいたのは・・・

☆「共に生きている生きものたち〜共生関係〜」☆
自然界で食物連鎖というものをよく耳にしますが、
異なる種類の生きものたちが一緒に生きている「共生」という関係も存在します。
映画で有名になったカクレクマノミとイソギンチャクもこの関係です♪

今日は水族館で展示している共生の関係をもつ生きものたちをご紹介してもらいました!

↓↓
■ゼブラガニとラッパウニ・イイジマフクロウニ(2階ポスト水槽で展示)
ゼブラガニは大きさが2センチほどのシマウマのような縞が特徴的な小さなカニ。
このカニはラッパウニやイイジマフクロウニの棘の間で生活しています。
棘の間は敵から身を守るためには最適な場所です。
特にラッパウニ・イイジマフクロウニは毒を持っているので、特にいい場所のようです。
(ゼブラガニは固い甲羅があるためか、毒は聞いていないようです)
しかし、乗っているウニのトゲをハサミで切ってしまうので、ウニのほうはたまったものではないのかもしれません(笑)
ウニの棘がないところを見るとカニが観察できるそうですよ〜!!

■ホンソメワケベラと大きな魚(1階長崎の海水槽で展示)
長崎の海水槽には大きな魚がたくさん泳いでいます。
その中で、3センチ程度の小さなホンソメワケベラが大きな魚の体をつついている様子が見られます。
ホンソメワケベラは大きな魚の体の表面にいる寄生虫を食べているんです!
このお掃除をしてもらおうと魚たちがホンソメワケベラの周りで待っていることもあるそうですよ!
大きな魚は体を掃除してもらえて、ホンソメワケベラは大きな魚のそばにいることで、敵から身を守る。
とても良い関係なんですね♪
ホンソメワケベラはとっても小さく見つけにくいのですが、水槽の右側にいることが多いので、見たい方はそちらをチェックしてみてください!

■ソメンヤドカリとベニヒモイソギンチャク(2階ポスト水槽で展示)
ヤドカリは貝殻を背負っていることで有名です。
体を守るために貝殻を背負っているのですが、ソメンヤドカリはその貝殻の上にイソギンチャクをつけているヤドカリです。
イソギンチャクはクラゲと同じ刺胞動物といい、毒を持っている生きものです。
それをつけることで、防御力はさらに上がります。
ヤドカリの天敵はタコなのですが、イソギンチャクの毒が守ってくれるのです。
一方のイソギンチャクのほうは普段岩場のような固い場所で生活をしていますが、ソメンヤドカリの貝殻の上で生活することで、餌を見つける機会が増えるのです。
特徴的なのはヤドカリが貝殻を変えるときに、イソギンチャクも一緒にお引越しさせてしまうのです。

■ギンガハゼとニシキテッポウエビ(2階ズームアップ水槽で展示)
(七夕の時に紹介しました)
ギンガハゼとニシキテッポウエビは同じ穴のなかで生活をしています。
この穴はテッポウエビが作った穴で、せっせと穴の中から砂を掘っている様子が見えます。
一方、ギンガハゼのお仕事は危険がないか見張りをすることです。
敵が近づいて来るなど危険を察知すると、テッポウエビに知らせて、一緒に穴の中に隠れます。
水槽でも人が急に近づくとすっと隠れてしまうので、見たい方はじっと動かずに2階ズームアップ水槽をチェックしてみてください♪
ペンギン水族館のfacebookでも動画でみることができますよ〜〜!


このようにいろいろな共生関係の生きものたちを展示しています。
生きものの関係を観察しながら水族館を見てもらうのも楽しいかもしれません♪♪♪

2016年09月29日 10:22 カテゴリ:お知らせ
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