08 1月 2005の一覧 | Home

実家へ帰らせて頂きます

四本足でニャアと鳴く、あの動物…。考えてみれば、確かに長崎は人口及び面積比率でいくと、とてもそれが多い&沢山住んでる所ですが、因んだ地名とかあまり聞いたことないですねぇ。ところでこの峠、何故この名がついたのでしょう…。


2005年01月08日 15:29 カテゴリ:旧ブログエントリー
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実家へ帰らせて頂きます

もう15年以上前になります。お正月明け、ちょうど今時分、青森から夜行急行『八甲田』で上野まで帰ったことがあります。私も迂濶だったんですが、列車は故郷で新年を迎えた皆さんが東京へ戻るラッシュと重なり超満員。この車両はそれまで何度か利用したことがあり(それも変だよネ)普段は寝台は無く少ないリクライニングを目いっぱい倒して寝るのですが、イス席はおろか、通路にザコ寝できたヒトは最高にラッキー。私はと言えば始発の青森から乗車にかかわらず、何と『ステップに立ち乗り』です。ステップって分かります?ドアが開く乗降口の所です。折しも外は吹雪。窓の向こうは月明かりに照らされる白銀の世界…を楽しむなどというのは到底不可能。そんな余裕なんて在りません。駅に停車する度にドアが開き(当たり前ですが)吹き込んで来る氷点下の風。途中で降りるお客など当然おらず、後はただ、『次の停車駅では反対側のドアが開きますように…』と祈るばかりでした。


2005年01月08日 09:57 カテゴリ:旧ブログエントリー
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実家へ帰らせて頂きます

夜行急行『八甲田』死の彷徨の巻…つづき。…段々遠のいて行く意識。立ったまま眠ろうとしているのだ。列車のドアは新幹線や特急などのそれと違い、隙間風が情け容赦なく入ってくる。しかも目に見える風。これは冷気だ。ドアに近い方の肩は段々白くなってくる。大袈裟だが、雪山で遭難とはこの様な状態を言うのではなかろうか…等とどこか頭の片隅でぼんやりと考えている。『おい、にいちゃん』。隣でやはり立って乗っている見知らぬオジサンが声をかける。『寝たら倒れるぞ』…あぁ、やっぱ雪山だ。『ありがとうございます』と答えたのが果たしてちゃんと音声として彼の耳に届いたのか、それとも単なる私のうわ言だったのか、風と車輪の軋みの音にかき消されてしまって誰にも判らない。いや、その周りにいる誰もが、もうどうでもよくなっていたのである。恐らく皆の頭の中には暖かい暖炉や食事が浮かんでは消えているのであろう。欧州の登山家の間では“サイレンの魔女”や“セントエルモスの火”より最も怖れられている『マッチ売りの少女』症候群だ。


2005年01月08日 09:56 カテゴリ:旧ブログエントリー
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実家へ帰らせて頂きます

夜行急行『八甲田』死の彷徨…さらに続き。…いま列車はどの辺りを走っているのだろう。たまに停車する駅名は聞いたことも無いものばかり。ただこれだけは確実に言える。このレールは必ず上野に繋がっていて、この夜さえ越えれば陽が昇り、このスシ詰冷却地獄から解放される…。長くなるので少し端ょるが、結局私は夜明け直後、始発列車が動きだした頃に『八甲田』を降り、多分茨城県内のどこか(朦朧として覚えていない)の駅から普通列車で東京へ戻ったのであった。思えば、雪を知らない九州人だから成しえた、あまりに無謀な旅でした。よい子のみんなはマネしないでネ。因みに写真と本文は例によって関係ありませんし、こっちを見ている男性も知り合いではありません。それでは次回、愛と哀しみの冬物語『スパイク無しのクツで歩いていて道路の真ん中に転倒!そこへ除雪車が!!〜札幌編』でお逢いしましょう。


2005年01月08日 09:55 カテゴリ:旧ブログエントリー
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