実家へ帰らせて頂きます

もう15年以上前になります。お正月明け、ちょうど今時分、青森から夜行急行『八甲田』で上野まで帰ったことがあります。私も迂濶だったんですが、列車は故郷で新年を迎えた皆さんが東京へ戻るラッシュと重なり超満員。この車両はそれまで何度か利用したことがあり(それも変だよネ)普段は寝台は無く少ないリクライニングを目いっぱい倒して寝るのですが、イス席はおろか、通路にザコ寝できたヒトは最高にラッキー。私はと言えば始発の青森から乗車にかかわらず、何と『ステップに立ち乗り』です。ステップって分かります?ドアが開く乗降口の所です。折しも外は吹雪。窓の向こうは月明かりに照らされる白銀の世界…を楽しむなどというのは到底不可能。そんな余裕なんて在りません。駅に停車する度にドアが開き(当たり前ですが)吹き込んで来る氷点下の風。途中で降りるお客など当然おらず、後はただ、『次の停車駅では反対側のドアが開きますように…』と祈るばかりでした。


2005年01月08日 09:57 カテゴリ:旧ブログエントリー
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