○○の秋。

おおむね、『食欲の』でいろどられているSunriseStationブログですが(笑)、『スポーツ』『芸術』といろいろあります。
時折、『読書』をはじめようと思うのですが〜、というメールをいただきます。そんな方へ。
私、最近『夜は短し歩けよ乙女』(森見登美彦)を半年ぶりに読みました(二度目!)去年発売されてかなり話題になったので、すでに読んだ方もいらっしゃると思いますが、今読むともっと物語のあの摩訶不思議な世界に浸れそうな気がして、読み返しました。普段より想像力が膨らむ気がする秋の夜にぴったりだと思うのです!まだという方はぜひっ!京都の地図を片手にぜひぜひっ!!
以下、興味をそそられた方のみ『続きを読む』ご覧アレ☆だらだらと感想なんぞを綴っております。

恋愛モノ?ファンタジー?1つののジャンルでくくれない、結論から言うと、とにかく不思議さと面白さと可愛さ満載の好きな作品っス♪

本人ただ「なんて素敵なことなのかしら」と興味のある“オモチロイ(乙女曰く)”ことにトライしているだけなのだけれども、自分でも気付かないうちに大活躍をしてしまう素直でキュートで天然な女子大生「黒髪の乙女」と、そんな天真爛漫な後輩にフォーリンラブで、彼女が気付かないところで必死に(ほんとに必死に!)なるべく彼女の目にとまる作戦、略して“ナカメ作戦”を続ける先輩。京都の町並みや古本市、大学祭を舞台に、春夏秋冬燃える(萌える)先輩の恋心が、純真無垢な乙女に伝わる日はくるのか?!いや来ないんじゃない?どうなの?!
本当にね、早く次が知りたくて速く読もうとするけど、一文一文にいいリズムと魅力的な言葉があるから味わって読みたくもあり…そんな感じです。レトロで丁寧な語り口も絶妙。
考えてみると有り得ないような先輩の命がけなアプローチ、乙女のマイペースっぷり、ぶっ飛んだ…でも魅力的な登場人物たち、どれも秋の夜を不思議に彩ってくれるはず♪ハードカバーって購入するのにちょっと勇気がいる私(場所とっちゃうし…文庫本になってからのほうがお得だし…)。でも、カバーから既に魅力をキラキラ放っているのですわ。
本は好き嫌いがあるのであまり強引に人に勧めることはできないのですが、コレはぜひ。誰かとこの面白さを共有したいっ!

とりあえず、この本を読んだら10人中7人は、「おともだちパンチ(乙女曰く)」を思わず真似してしまうはず。


2007年10月23日 12:02 カテゴリ:2・中村屋
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