麻耶雄嵩 「鴉」
この ラストは これまで読んできた本の中でも1位!
というくらい、アッと思わされた本です。
知識があったら
途中で見破ることができていたのかもしれませんが
良くも悪くも 忘れられない ラスト。
(正直 「それは ないよ〜」 と 思ったのも 事実)
主人公:珂允(カイン)は、
弟:襾鈴(アベル)の失踪&死の謎を追って 異郷の村に潜入。
黒のタキシード、スティールのステッキ、シルクハットといういでたちの
銘探偵:メルカトル鮎 と出会って
村で起きた連続殺人事件 の真相に迫っていくんですが、
ラストが!
大どんでん返し!!
そのラストに 驚愕した後に 読み直してみると
1回目では 見落としていた
四つの祭り、薪能、蔵の奥の人形、錬金術、
五行思想、支配者:大鏡、などなどの 違和感に気付くことができて
2度3度びっくり!!
何か 腑に落ちなかった&気持ち悪かった、違和感は これか!?
という感じ。
大学では 哲学ゼミに所属していた風間。
高校生の頃 読んだので、
カインコンプレックスを 初めて知った作品でもあります。
かなり インパクトのある1冊なので
明るいところで しかも すぐに検索がかけられる環境で
読むことを オススメします。
ちなみに 銘探偵:メルカトル鮎 は
麻耶雄嵩さんの さまざまな作品に登場します。
脇役っぽく。
若干 厭味に。
でも かなり強烈に。
ぜひ 読んでみてください。