井上祐美子 「桃花源奇譚」
中国モノにはまっていた 中学生〜高校生の頃。
日課だった 図書館通いの中で
(たまたま) 手に取ったのが 井上祐美子さんの著書たち。
「桃夭記」、「非花」、「公主帰還」、「朱唇」などなど
ハードカバーを読み漁り、続いて手に取ったのが
「桃花源奇譚」シリーズでした。
井上さんの物語って、女性が強いから 好きなんですよね。
このシリーズも 3人いる主要人物のうちの1人:宝春ちゃんが
生意気なんです(笑)
《主要人物》
宝春 = 剣舞が得意な花娘 (旅芸人)
白戴星 = 家出中の貴公子
(実は、あの有名な皇帝の 若かりし頃)
包拯(包希仁) = 科挙にわざと落ちた秀才
(中国では誰もが知る有名な 歴史上の人物)
カッコ書きした通り、
歴史上の実在の人物…しかも有名人が
ごろごろ出てくる物語でも あります。
当時、風間も 新しいキャラクターが出てくるたびに
インターネット や 図書館、歴史の教科書などで 調べまくりました。
また、中国の義侠・武侠小説などに出てくる人物…
例えば、水滸伝・三侠五義 などに登場する人物も
出てきます。
舞台は 宋の時代(1020年ごろ)。
中国の歴史が しっかりと 落とし込まれているので
その頃の歴史をさらってから 読むと
裏事情まで 理解できるので 面白いと思います。
歴史好きの方にはもちろんですが
桃の精、仙人、奇術師…
ファンタジー、伝奇小説好きの方には 特にオススメです。
余談ですが。
風間が好きな キャラクターは 殷玉堂。
悪者なのに 憎めなくて、渋いんです。
いや、でも、希仁さんも 捨てがたい…
二人とも 中国での人気者です。