ラビッツ降臨 by Mark

1年で最も夜が短かった昨夜(6/22)。

長崎は非常に濃く、深い夜となりました。


出島ワーフのレストランバー: R-10で開催された

山口洋 × おおはた雄一 Live

僕にとってはボブ・ディランとライ・クーダーが共演するのと同じくらい…

いや、それ以上の興奮でした!


長崎港と稲佐山を一望できる会場で、2人の登場を待ちつつビールで乾杯。至福のひととき。

19:30を少し回ったころ、両氏そろって登場。

2人とも年男(うさぎ年)だから、という理由でユニット名を“ラビッツ”と命名してライブがスタート。

イメージでいうと、山口さんは“剛”

ロックンロールを源流とした骨太なギタープレイ。時代を捉えた鋭い言葉。芯のある歌声。

おおはたさんのイメージは“柔”

しなやかなタッチで巧みに音を紡ぐギタープレイ。普遍的でナチュラルな言葉。朴訥とした歌声。

対照的なミュージシャン同士の競演ということで、何かが起こりそうなワクワク感が会場全体に漂っていました。

(まぁ、お2人ともギターが手元にないと饒舌でない点は共通していますが:笑)

なお、お二人は事前にリハーサルスタジオに入ることもなく、曲の打ち合わせをすることもなく。長崎で会って、ぶっつけ本番でツアーを始またそうです。

そんなトンデモナイことを可能にするだけの演奏テクニック、感性、キャリアをお持ちでいらっしゃることは説明不用でしょう。


序盤はそれぞれの曲を交互に歌っていき、歌わないほうがアドリブでギターの味付けをしていくスタイル。

中盤では おおはたさん、山口さんの順で2〜30分ずつ完全ソロのコーナー。

終盤では、お互い震災後に作ったという最新の楽曲を手探りで披露していくという試みも。

綿密に音合わせされたわけではないので ほころびる部分もあったものの、全てをさらけだしている証拠ですからね。

それも含めて極上の夜でした。

曲間のMCや おおはたさんのモノマネ(ロバート・プラント)、2人して津軽三味線のようにギターで遊んでみせたり、笑えるシーンも多数あり。

アンコール含めて2時間半があっという間でした。

最後に演奏された『満月の夕』は、万感胸に迫るものがありました…


仕事柄 年間100本以上のライブを観る僕ですが、久々にこう思えました。

本当に行ってよかった。

1回きりではあまりにも惜しいので、今後定期的に山口洋×おおはた雄一名義で九州ツアーを開催してくれることを切望!



↑2人の相棒たち。

おおはたさんはアンプからの音出し、山口さんはラインでのスピーカー出し。

そんな音の違いも面白かった。

おおはたさん、次はワイゼンボーンも持ってきて下さいね!
2011年06月23日 12:30 カテゴリ:朝マーク
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