朝井まかて 「先生のお庭番」

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シーボルト先生と、彼の薬草園の園丁:熊吉の
4年間にわたる交流の物語です。

15歳の熊吉は、植木商 京屋 で修行しています。

ある日、
京屋から 出島に 一人 職人を派遣することになりますが
皆 嫌がります。

しかし、熊吉は皆に知られないように
阿蘭陀に憧れ、蘭語を独学していました。

ということで、熊吉は出島に奉公に上がることになりますが
文化・習慣の違い、
長崎をはじめ日本人の阿蘭陀人に対する偏見を知り
そして、思いもよらない事件に巻き込まれます。

シーボルト先生のお家やお滝さんが出てくるので
長崎の出島や鳴滝が登場します。
読んでいるうちに
薬草について、植物についての興味も湧いてきます。

長崎の情景が目に浮かぶ、そんな物語です。

なんといっても、
熊吉が 賢くって、健気で、応援したくなります。

直木賞受賞作家:朝井さんの 長崎ゆかりの作品、
読んでみてくださいね。
2014年08月18日 13:27 カテゴリ:お知らせ
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