popdod !! by MARK

昨年はSky Jamboreeのステージでも下ネタコールを響かせて、ペリーの黒船よろしく長崎人の“恥じらい鎖国”を解き放ったお面集団。

BEAT CRUSADERSがNew Album「popdod」リリース!!



そこで僭越ながら、メジャーデビュー直前(2004年7月)の長崎ライブで胎盤…もとい対バン経験のあるワタクシが、アルバムのレビューを書かせていただきマシータ!

本題の前に、改めてDefSTARでの過去2作のオリジナルアルバムについて。

(あくまでワタクシ目線です)

メジャーとインディーの境目がないと言われて久しい昨今ですが、ビークルに関しては生涯インディー宣言!のアーティストだと思っていただけに「2004年 ビークル背徳のメジャー移籍!」事件(?)には衝撃が走りマシータ。

プロモーションとか露出が増えるけど、お面どうすんの??
MCの下ネタとか自粛するようになるのかな??


そんな周囲の心配を「音で吹き飛ばしてやるよ!」と、お面の奥でほくそ笑んでいたことでしょう。

音楽性はインディー時代のまま無修正★ かつ自由奔放な活動スタンス!

まさにフィールドの垣根を壊した“デストロイヤー”的アルバムが「P.O.A.」なのです。
(これが次作への布石にもなる)



セカンド・シーズンの幕開けはビークルお得意のスプリット!

ユアソン・トロゴリ・アスパラという、メジャー/インディー入り乱れのコラボは「メジャーでも自由にやれる」下地を作ったからこそ なし得たことでしょう。

3組との愛撫(ジョイント)により生み出された「EPopMAKING」。ただでさえ音楽への造形が深い5人が、さらに広がりと深みを増したワンパクなアルバムとなりマシータ。



このように2枚のアルバムで“壊し、広げて”状況をつくってきたビークル。

次の一歩をどう踏み出すのか? リスナーの高まる期待に対し、発射された回答が今作でございます。

色々やってきたけど、サウンドの根底にあるのは
「LOVE PUNK」「LOVE POP」

この2本の軸足がしっかりしているからこそ、どんなことをやろうがブレることなくビークルの曲になる、という確固たる自信。

そう、この「popdod」は奇を衒うことなく自然体で創りあげられた“ヌードのビークル”が味わえる作品なのだ!


では、マーク解説によるアルバムの全曲レビューは「続きを読む」をクリック!
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? TIME FLIES, EVERYTHING GOES

作品の印象を決定付けるアルバムの1曲目。
ギターとボーカルだけのシンプルなイントロで耳をひきつけて、そこから一気にトップギアへ!
ライブでも1曲目にプレイされそうな疾走感あるナムバー。

※追記

この曲はナント!
昨年Sky Jamboreeでのライブを終えて長崎→東京へ車で帰っている際に、「野外で映える曲が欲しい」とのことから車中でギターを弾いて原型が作られたそうです。(先日のプロモーション・トークより)

Made from 長崎ナムバー!!

? LEMON HEAD

キャプヘジ「LEMON」シナロケ「LEMON TEA」など、レモンがタイトルに付くのは名曲の予感。
ハンドクラップが似合う陽気な楽曲ですが、サビ後半のコードワークにキュンとさせられます。
個人的にはキラリと光るクボタさんのコーラスがツボ!

? BECAUSE

メランコリック好きのワタクシとしてはアルバム前半のFavorite Track!
胸を締め付けられるようなメロ。ヒダカさんの渇いたハスキーボイス。ケイタイモさんのシンセ。
言い出したらキリがないけど、どれも大好きデス!

? SHOOTING STAR

BPMから推測するにライブではダイブ&モッシュの嵐になりそう(笑)しかし暴れるだけがロックの楽しみ方ではない!
ビートにあわせて刻みに徹するLチャンネル、曲に表情をつけるべくサスティンさせているRチャンネルという、ツインギターならではのサウンドメイクが勉強になります。(ま、このトラックに限らずですが。)
単調な味付けにならないセンスがステキング☆

? GARDEN IN THE SHELL

ヒダカさんの言うとおり、ヘッドホン推奨ナムバー。
歌うようなベースライン、多くない手数で醸し出されるグルーヴ、M7コードのメランコリズム、変幻自在なキーボード。
これだけ色んな音を使いながら、ぶつかることなくまとまっている点。まるで長崎名物:Chang-Pongじゃないか!
じっくり音を吟味すべし。

? WORK IT OUT

アイリッシュ、ハワイアン、カリプソ etc. 現代のポピュラーミュージックは源流をたどると行き着く先はトラディショナルだったりします。
こうしてアルバムの中に沖縄音階のナムバーが入っていても、浮いた印象を受けないのはJ-POPと琉球音楽がどこかで繋がっているからでしょう。
そして何よりビークルの巧みな調味センスのおかげですな。

? CHINESE JET SET

ハイサイ!の後はニイハオ!
「JAPANESE GIRL」然り、ビークルがオリエンタルな題材を持ち込むとハズレがないですなぁ。
サビでのマシータさんの16ビート・ハイハットがDEVOらしくてGOODです。

? OLGADIES

こんなタイトルで正式にリリースできるあたりがビークルらしい(笑)
フィルスペクター顔負けのキラキラしたアレンジとコーラスが秀逸ドS!
キーボードとハミングのユニゾンのとこはライブで一緒に唄いたくなる!

? LET'S GET BACK

「ビークル、モータウンへ移籍か!?」と言わんばかりのグルーヴ感!
ジャクソン5の「帰ってほしいの」に並ぶクオリティのギターリフにただただ感服でございます。

? SOLDIERS IN MY SOUL

イントロやサビのビートからスタジアムロック的なダイナミズムを感じてしまうのはワタクシだけ?
しかし大味というわけではなく、グランドピアノを用いたことで全体のサウンドバランスにも細かに気を配られたであろう1曲。
余談ですが、最近の子たちは「モンハン=モンスター・ハンター」らしいですね。
モンハンと聞いてケイタイモさんの顔が浮かぶワタクシはビークル・フリーク末期でしょうか。

? SHOOT THE SKY

ん?音の硬さやバウンド感からしてドラムは打ち込み??にしてはマシータさん流のクセもあるぞ。。。
(紙資料をチラリ)生ドラムを叩いたうえで、その音をPCでエレキドラムに変換した、って。
しかもタロウさんがキーボード、って。
ヒダカさん!40歳にしてどんだけ遊び心満点なんだよー!(リスペクトを込めて稲佐山に叫ぶ)
SPACE COWBOYやSITDISCO、COBURNなど近年のエレクトロブームに対する日本からの回答がココに!

? WINTERLONG

シングル曲なので説明不要でしょうかね。
ただベタですが、シングルで1曲目に聴くのとアルバムで12曲目に聴くのとで印象が変わりますね。
特にアウトロの最後、カットアウト(ブツっと終わること)で次曲への期待感が高まってイイっす。

? SUMMEREND

この曲ヤバいです。アルバム後半における最大の聴き場でしょ、間違いなく。
言葉で表現しようとしてもかえって陳腐化するだけなのでやめときます。(ラジオDJとしての敗北宣言)
大音量で聴いてください。呑まれてください。感じたモン勝ちです。

? JIVE

アーティストが1枚の作品を作るうえで大事な作業。それはレコーディングでいい音を録るのももちろんですが、曲の並び順を考えたり 曲間をどれだけ空けるか?というところにも神経を使っているんですよね。
このナムバーは前曲から3秒空けてスタートするおかげで(平均的な曲間は2秒)、SUMMERENDの世界観をいい意味でリセットして ビークル流パーティーチューンでハジけることが出来ています。
個人的には1'52"〜のちょっとした下りが好き!


…とまぁ、あくまでワタクシの感性でご紹介しマシータ。 クレームなどは一切受け付けませんよ!(笑)

あとはこれらの楽曲を生で体感したいですね!次回の長崎ライブを楽しみにしていましょう!

※追記 part.2

BEAT CRUSADERSは今年もSky Jamboreeに出演決定!!

(2年連続)

BEAT CRUSADERS Official HP
2008年06月05日 18:35 カテゴリ:ロックンロール ラブレター
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