西尾維新 「クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い」

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主人公の一人:いーちゃん こと ぼく(語り部)と
風間 が そっくり なんです。

性格・考え方などなど 片鱗が。

ちょっぴり 同族嫌悪。
でも 読んじゃうんですよね。

西尾維新 さんの「戯言シリーズ 第1巻」
デビュー作にして メフィスト賞 受賞作品です。

この戯言シリーズの世界観は とっても独特。
表世界、財力の世界(四神一鏡・神理楽)、
政治力の世界(玖渚機関)、暴力の世界(殺し名・呪い名)
の4つの世界が拮抗しています。

その中で、
サヴァン症候群で工学の天才美少女:玖渚友
その冴えない友人:いーちゃん を中心に
人類最強の請負人とか
戦いのエキスパートのお嬢様方とか
人類最悪とか 人類最終とか とか が出てきて
戦ったり 協力したり 騙し合ったり する シリーズです。

特に 殺し名・呪い名 の皆々様が インパクトが強すぎて
主人公の2人が かき消されそうな勢いなんですけど
みんながみんな 強烈なので
逆に いーちゃん みたいに サラッとしたキャラが活きている。みたいな。

しかも 基本的に 萌えキャラです。


帯には “新青春エンタの傑作”なんて書いてありますが
そこは イマイチよく分かりません。
ミステリー感も醸し出されつつ
キャラクターの人間性が 一番 魅力的な作品です。

特に いーちゃん。

捏ねまくる屁理屈も、
優柔不断というには 投げやりすぎる態度も、
全体的に。
頭でっかちで 小難しく考えすぎるところも
いーちゃんの 長所。

でも
1巻目だけでは 魅力が伝わりにくい作品でもあるので
ぜひ シリーズとして 読んでみてください。

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読み進めていくにつれ、
崩子ちゃんとか、萌太くんとか
零崎一族 (人識、双識) とか 魅力的なキャラが
たっぷりと たくさん 出てきますよ。

特にオススメは 零崎一族。
変態・変人だらけです。


でも
西尾維新さんの良さを 手っ取り早く知るには
「きみとぼくの壊れた世界」かもしれません。
2013年07月31日 13:33 カテゴリ:夏の36冊
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