夢枕獏 「キマイラ」 シリーズ

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今日ご紹介したのは 第1巻「幻獣少年 キマイラ」。

夢枕獏さんに はまって すぐに集め始めたシリーズです。

再刊行を何度か繰り返しているので
抜けている巻・ダブっている巻が あるかもしれませんが、
シリーズとして 私が確認しているだけで 18冊はあると思います。

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このシリーズの最大の魅力は キマイラ そのもの。
そして そこはかとなく感じられる 大陸(中国)の風。

『キマイラとは?』 を探っていくのが 大きなテーマになっているんですが
この キマイラが とても 不気味で 哀しげなんです。


(ラララララルウウ〜〜〜〜リィィィ……
 るるるぅ〜〜〜〜るるるる……) などと泣くんです。

この雰囲気は 夢枕さんにしか描けないものだと思います。


格闘技(プロレス)好きにはたまらない
体術・中国拳法(というか喧嘩)シーンもたっぷりなんですが、
個人的には キャラクターの密度・濃度が かなり高いと思います。

主人公:大鳳吼(おおとり こう)の なよなよっぷりとか。
ライバルで先輩の 九鬼麗一(くき れいいち)の 色っぽさとか。
そのほかにも 拳法の達人 の 適当さとか。
普通の女子高生の 肝の据わりっぷりとか。
出てくるキャラ全員が 濃いんですよね。

しかも キマイラ シリーズに出てくるキャラが
別のシリーズにも登場するなど 作品同士がリンクしているところも
魅力の一つです。


あとがきで 作者本人が
「この本は 絶対におもしろい。」 と 書いてらっしゃるように
絶対に おもしろいシリーズなので 読んでみてください。


まだ 未完なので 続きも気になります。
2013年07月04日 14:31 カテゴリ:夏の36冊
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