05 8月 2013の一覧 | Home

入江君人 「神さまのいない日曜日 墓守の少女」

null

神様は
月曜に世界を作り、
火曜に整頓と混沌を極め、
水曜に細々とした数値をいじくり、
木曜に時間が流れるのを許し、
金曜に世の隅々まで見、
土曜に休み。
日曜に、世界を捨てた…なんて

1ページめくったところに こんな素敵な神話が書いてあったら
神話好き風間が 食いつかないわけがありません。

正直 ページを進めるうちに
あまりにも ライトノベル的すぎる文章に
「おぉっと〜…(汗)」 なんて思ったんですけど
それも上回る 世界観に ノックアウトされました。

15年前から
子供が生まれなくなり、人も死ななくなり
つまり 人が死ねなくなり (ゾンビ化する)。
そのゾンビに 穏やかな死を与えられる唯一の存在が
主人公のアイの職業でもある 墓守。

でも 彼女は12歳。

彼女の出生には ある大きな秘密があります。

その秘密を知るために、
そして 彼女を守ろうと
村人たちが内緒にしていたことを 尊重するために
アイは 旅立つことを 決意します。

1巻は 旅立ちまでが描かれていて
2巻以降は 生まれ育った村以外で
いろんな出会いをして、アイが成長していって
世界が どことなく 変わっていく様子が描かれています。

null

まだ 2巻までしか集めていないので 何ともいえませんが
確実に 面白いです。
文章 (特に会話部分) に慣れれば。

よかったら 読んでみてください。

アニメ化されるだけのことは あります。
2013年08月05日 13:38 カテゴリ:夏の36冊
kazama 固定リンク 
«Prev || 1 || Next»