本たち。



「ブログにて本のご紹介をしますね」といいながら、こんなに遅くなってしまって申し訳ない。気付けば、私の中でわりと最近読んだ本はこんな感じになってしまい・・・。こうなったら、ちょっとしたジャンル別にご紹介を。

まず【サラッと読みたいエッセイ編】。
「きこごのみ/根本きこ(主婦と生活社)」
「台所目録/根本きこ(地球丸)」

フードコーディネイター・根本きこさん、人に接するようにモノや時を接し大切にされている方だなぁと思います。「台所目録」ではキッチンアイテムに愛らしいネーミングをつけ、それぞれに対するエピソードなどを紹介。
「きこごのみ」は日本の四季折々の行事の過ごし方などが記されています。なのでいっきに読んでしまうのではなくって、その時その時にひらきたい、いつもそばに置いておきたい1冊です。

「忘れられない花のいろ 麻生久美子のペルシャ紀行/麻生久美子・吉村未来・竹内裕二(ブルース・インターアクションズ)」
麻生久美子さんが好きなのです。イランの映画に出演をされて、そのイランでの時間が写真と共に記録されています。写真の色がとても美しい。

【ジワッとくる本】ならば。
「月のしずく/浅田次郎(文藝春秋)」
浅田さんの本には人情が溢れている、と思うのです。泣けてしまう。純粋さやあたたかさに泣けてきてしまうのです。

【ファンタジー】な世界。
「太陽の塔/森見登美彦(新潮社)」
森見さんの本は、とつとつとしていて何とも愛らしい。キャラクターが愛らしい。こんな人たち、是非とも友達になりたい。文体が独特で、何だかファンタジーな世界に引き込まれていくようです。太陽の塔、私も見てみたい。

【納得】な1冊。
「君たちに明日はない/垣根涼介(新潮社)」
諫早のご出身・垣根涼介さん。リストラ請負人の主人公。企業のリストラを請け負ってリストラリストの社員に面接を行なうのです。実際にこういう職はないそうですが、何と過酷なお仕事かと思いました。それぞれの人生があって、理由があって、そして今がある。この本には「仕事をするとは」という共感出来るメッセージがつまっていました。納得な1冊です。

【ミステリー】初心者にもオススメ。
「誤算/松下麻理緒(角川書店)」
「私の男/桜庭一樹(文藝春秋)」
「夜の片隅で/ジャン・モーガン・ウィルスン 岩瀬孝雄訳(早川書房)」

そして、近頃の私の新境地=ミステリーです。ミステリーは苦手でした。怖くなってしまうから。想像してしまうから。でも引き込まれる面白さがあるのも事実。それに読んでみると怖さが残るわけではなく、時に悲しいほどに美しい何かが残ったりもするわけです。こういう類のものは説明しすぎるといけないので・・・興味があったらお読みになってみて下さい。
2008年03月04日 12:57 カテゴリ:1.ヒラジュン日記
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