隠し場所

急に「冬」を感じるようになったこの週末、どちら様のお宅でも“軒下に渋柿”という光景をよく見かけるようになりましたね。

去年ベランダに吊るして鳥達に啄ばまれるという悲しいお話を持つ父は、今年はそれも見込んだ数を作り、吊るす場所もベランダから駐車場の屋根下へと移したよう。
つまりは、小鳥たちから隠しているわけですね。

我が家のお正月の為にも、成功することを祈ります。



でも、隠し場所を探すのはなかなか難しいもので。

見えない場所であること、自分のテリトリー内であること、意外なところであること・・・と、いくつかの条件をクリアしなければいけないわけです。

子供の頃、くもんの宿題を毎日一枚ずつごまかしていた或る女子は、その用紙の隠し場所を考えました。
ふと目に留まったのは、2つの部屋を隔てている「ふすま」。ふすまでありながら、ほとんど開閉されることがないことを知る女子は、重なりあったふすまの隙間に毎日毎日宿題を投げ入れたのでありました。

が、しかし。
「見つかるはずがない」と頑なに信じ呑気に外で遊んでいた女子は、ある日ベランダからすごい形相の母に呼びつけられることとなります。
その様子にピンとくることもなく、やがて血液の逆流するような恐怖と、塵も積もれば山となった宿題をやることになろうとはこの時ちっとも思っていなかったのでありました。

“隠し場所”には「掃除がされる可能性がゼロであること」という条件も必要なのだ、と思った女子でした。

ちなみに、良い子の皆さんは真似をしてはいけません。
2007年11月19日 08:45 カテゴリ:1.ヒラジュン日記
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