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F's Company 「Cargo」 by Aya

先日(9月8日)にゲストへ来てくださった、F's Company 福田修志さん 作・演出の演劇「Cargo」

9月10日土曜日に足を運ばせていただきました。

リスナーのみなさんからも、観劇の報告をいただいていましたが、みなさんそれぞれ、いろいろなことを考えさせられました、という感想が多かったようですね。


初めて足を踏み入れたチトセピアホール。
セットが組まれた舞台をみて「これから、ここで何かが生み出されるんだ〜・・!!」と思うと、もう ワクワクでしたよ。
「生で観る」というならではの、この感覚。私はこれが好きなんです(笑)

ストーリーは、「ソル」という村の人々が、突然に村へとやってきた。
異国からの文明に翻弄されつつも、それを神から託されたものとして崇め奉るという姿からはじまりました。
それはとてもこっけいな姿でしたが、それが彼らにとっての希望でもあり、平和でもあるようにうつっていました。
しかし、そこに利益、権力が発生してくと、今までのバランスは崩れ、互いに騙し合い、そのもたらされた文明によって「変化」していく人々。

ストーリーの冒頭〜中盤で受けた登場人物たちの印象と、中盤から結末にいたるまでの間で、一人ひとりの印象が大きく変わりましたね。
極力簡単な言葉で表すなら、「表」と「裏」をみたというか。
人々の周りで起こる「変化」によって、変わっていく「価値」。
誰が何を選択して、どう変わったのか。
その結末、あるいはその先を想像させるシーンが最後に描かれていました。

人々の姿と心の「変化」を描いた役者の方々の演技も見応えがあり、その人の地位や考え方が変わっていくごとに、衣装にも「変化」が表現されていたりというところも面白かったです。

福田さんが、「今」だからこそ描いた作品。
観た人に、それぞれの「今」と震災以降感じている、いろいろなものに対する価値観や「変化」について考えさせてくれる作品だと感じました。


久しぶりの観劇に、いろんないい刺激をいただきました。
次の公演を楽しみにしています。
2011年09月13日 11:14 カテゴリ:Aya's Diary
takahashi 固定リンク 
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