ありまby内藤

昨日の「ヒラミンゴ MOVE ON FRIDAY」で、有馬記念を熱く分析してしまい、おさがわせいたしました。

有馬記念はファンに選ばれた馬が中心に出走する、いわば競馬のオールスター戦!

有馬とは、有馬頼寧という人に由来しているそうです。

この方は激動の時代で駆け抜けるような人生を送ったようです。
戦前は人権運動や社会福祉運動に奔走した当時の日本では珍しく、かなりリベラルな政治活動を展開されたそうです。その後大政翼賛会に関わってしまい、戦局が悪化する前に軍の暴走を嫌い辞職します。それでも戦後はGHQに投獄されてしまいます。釈放後、昭和30年に農林省の日本中央競馬会の理事に招かれ、いまにも崩れそうなボロボロの競馬場でファンが熱狂する光景に心動かされます。ファンを思い再び奔走し、施設を改修するための法律を起案し、ラジオ中継の整備のほか、施設内には子供のための施設も作ったそうです。

そして冬に野球のオールスターに負けない、ファンが選んだ馬が走る大きなイベントをやろうと計画し、昭和31年に世界初のファン投票で出走馬を選んぶレース=中山グランプリを創設しました。

その中山グランプリのおよそ2週間後、有馬さんはこの一大イベントのために燃え尽きたがごとく病で生涯に幕を下ろします。翌年からその功績をたたえ「有馬記念」という名称にされました。

有馬さんは北海道日本ハムファイターズの前身になったチームも創設したスポーツ界のパイオニアで、ここ数年いわれる、ファンありきのスポーツを50年前に実行したかなり先進的な方だったようです。

有馬記念は、馬のドラマもあれば、こんな人間ドラマもあるんです。

黒澤明監督の「生きる」のようなストーリーに感じます。

長々と読んでいただきありがとうございます!
2007年12月22日 11:35 カテゴリ:デフォルト
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