菅浩江 「永遠の森 博物館惑星」
(07/28 お知らせ)
今日(7/28)は 私オススメの本を ご紹介しました。
菅浩江さんの 「永遠の森 博物館惑星」 です。
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美をめぐる 9つの物語(短編)が 収録されている
やさしくて うつくしい 小説です。
地球の衛星軌道上に浮かぶ小惑星
= 巨大な博物館 “アフロディーテ” には
全世界の ありとあらゆる 芸術品が納められています。
アフロディーテのスタッフは
データベースコンピューターと 直接接続できる…
つまり
頭の中でイメージするだけで 手を使わずとも調べ物ができる、
そんな技能を身につけています。
その 学芸員の一人:田代孝弘を主人公に、
学芸員たちが 持ち込まれる いわくつき品々に振り回される、
というストーリーです。
『日本推理作家協会賞』を受賞した作品なので
一応 ミステリーに分類されますが
謎解きを楽しむ というよりも 芸術を愛でる のがメイン。
9篇の中で 私が一番好きなのは すべての伏線を回収する
「? ラヴ・ソング」です。
ラストの美しさは 圧巻です。
芸術が好きな方、博物館や美術館の雰囲気が好きな方、
それから パステルカラーのような淡い物語が好きな方には
特にオススメです。
ぜひ 手にとってみてください。
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