雨deキレイな日曜日。
(06/08 過去のブログ)
こういう背景を知ってみると、遠藤さんの作品の裏側が見えてくるもので。
「『留学』の主人公は、遠藤さんの留学経緯と重なるものだったのか」とか、「『深い河』の中で透明感を放つとても純粋な存在・ガストンさんは、実は新聞連載小説「おバカさん」で生まれ、遠藤さんの3作品にわたって登場している人物で、そのモデルとなった神父さんとフランスで出会ったのか」とか。
私は遠藤周作さん作品の、人間の矛盾のようなものと葛藤しているような感覚。そしていつもとてつもなく、泣けてくるくらいピュアな存在があるところが好きです。ひと筋の光が見えてくる。彼自身がそういう感情をもち、悩み、葛藤し、願っていたのかもしれない。それに、人間という生き物は誰しもそういうものなのかもしれない、と思ったりもします。
私が知る遠藤周作さん作品はまだまだほんのカケラですが、時がきたら、私の感情に入れたい作品を手にとり、ゆっくりと読みたいと思うのでした。
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